もしあなたの町の線路がなくなったら
廃線跡地、どう使う?
札沼線の跡地を使って、トロッコを走らせたい!

廃線跡地の活用法
2020年5月6日をもって廃止される札沼線の北海道医療大学~新十津川。この廃線に関係する市町村は、当別町、月形町、浦臼町、新十津川町の4町ですが、廃線跡の活用は自治体によって様々です。
当別町は、JRから廃線跡地の譲渡を受けませんので、跡地の活用はされない見込みです。月形町、浦臼町、新十津川町は譲渡は受けますが月形町と浦臼町は活用方法は現在のところ未定、新十津川町は農地への転換の方針が決まっているそうです。
廃線跡地は北海道では農地へ転換されるケースが多いですが、農地へ転換されなかったケースでも、その細長い土地の形状等からその利用方法が道路やサイクリングロードなどに限定されるケースが多いのが特徴です。
しかし最近では、廃線跡地をそのまま残して観光利用するケースが増えています。

主な廃線跡地の活用事例
道内には、廃線跡を活用した施設がたくさんあります。
例えば、大都市近郊や特徴的な景色を有する路線をサイクリングロードにしたケース。
ふるさと銀河線の廃線跡地を使って本物の鉄道車両を運転できる体験メニューがあるりくべつ鉄道。
このほかにも、汽笛やアナウンスが流れる車両を使ったトロッコを運転できる狩勝高原エコトロッコ鉄道、手作りの木のレールの上を自転車で走る森のトロッコ鉄道など、廃線跡地を活用した施設がたくさんあります。
中でも美深町仁宇布にあるトロッコ王国美深は、撤去されずに残っていた旧国鉄美幸線の廃線跡地を地元の有志がトロッコにしようと発案し、平成10年に開業しました。日本で最も歴史があり、かつ最も長いトロッコの施設です。札幌から高速道路を使っても3~4時間かかるにもかかわらず、年間1万人以上の来客があり、人気の高いスポットとなっています。
また、トロッコ施設として全国的に有名な岐阜県飛騨市のレールマウンテンバイクGATTAN GO!では、平成19年に開業してから順調に来客数を増やし、名古屋から高速道路で3時間以上かかるにもかかわらず、現在では年間5万人の来客があるそうです。
普通、廃線跡は田舎にあります。そのような不便な場所にあるにもかかわらず多くの人が訪れるのは、廃線という一つの要素が観光に加わることで、新しい形のツアーとして受け入れられているからだと思います。
このようなことを考えると、札沼線の跡地をトロッコなど観光の要素として生かすことは全国の多くの方が望んでいるのではないか、そして実際に来ていただけるのではないか。私たちはこのように考えています。
トロッコ札沼線?

廃線跡地の活用について
私たちの提案
このようなことから、私たちは札沼線の廃止後のレールや駅などの施設をそのまま残し、歴史を伝える場として、そして線路の上を自転車やバイクなどの乗り物(トロッコ)を自分で運転することができる施設として活用し、地域活性化に貢献したいと考えています。
現在の計画は、石狩月形駅から豊ヶ岡駅を経由して札比内駅までの7.2㎞区間(札比内線)と、月形・当別の境界付近から知来乙駅付近までの約4.4㎞区間(知来乙線)の2区間で営業することを検討中です。詳しくはこちら。
※トロッコとは、ここではレールの上を専用の乗り物で自ら運転する体験型施設、又はその乗り物のことを言います。